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207  本日の勉強(研究開発費・ソフトウェアR2論文まとめ)

おはようございます。

本日朝は、令和2年論文の研究開発費・ソフトウェアについて学習しました。

本試験の問題は上記範囲の理解を確認するのにはかなり良い問題ですね。

 

研究開発費とソフトウェアの減価償却について

 

 

1 ソフトウェアA

X0年度末に6000千円の資産計上すべき製作費をソフトウェア仮勘定で計上。

X1年度中に追加費用3000千円を計上した(著しい改良)。

X1年度10月に販売を開始、販売可能期間3年、総販売予想数500個

X2年3月までに200個を販売。

X1年度末に総販売予想数を200個に修正。X2年度は50個を販売した。

X0〜X2年度末の貸借対照表に計上される帳簿価額はいくらか。

【計算】

X0年度末のBS計上額は6000千円。

X1年度中の追加費用は「著しい改良」であり研究開発費に該当する

X1年度の減価償却費は、見込販売収益が不明なので、見込販売数量で処理する。

→①6000×200/500=2400

→②残存販売期間による均等償却額は6000×6/36=1000

よって、①>②なのでBS計上額は6000−2400=3600

X1年度末に総販売予想数を修正するので、変更適用は翌期からとなる。

X2年度の減価償却費は

→①3600×50/200=900

→②残存販売期間による均等償却額は3600×12/36=1440

よって、①<②なのでBS計上額は3600−1440=2160

 

2 ソフトウェアB

最初の製品マスター完成前のX1年4月に制作費1000千円が発生。

製品マスター完成後の機能強化を行う費用をX1年9月末までに3000千円支出。

X1年10月より販売を開始した。なお当該費用は著しい改良に該当しない。販売可能期間は3年としたが、X2年度に入り見積変更により販売可能期間は残り4年となった。

X2年度におけるその後の総見込販売収益は販売単価の下落により1500千円となった。

【計算】

X1年4月の1000千円は製品マスター完成前の支出なので研究開発費

X1年9月末の支出は、製品マスター完成後の機能強化費用であって、研究開発費に該当せず(※購入した製品や製作した製品の著しい改良ではない。)、バグとり等の費用にも該当しないのでソフトウェアとして無形固定資産に計上する。

X1年度末の減価償却費は、見込販売数量と見込販売収益のいずれも不明であることから、残存販売期間による均等償却を行う。

→3000×6/36=500より

よってBS計上額は3000−500=2500

X2年度末の減価償却費もまずは残存販売期間による均等償却を行うが、残存販売期間が4年になったことから、分母は30→48ヶ月とする

→2500×12/48=625より2500ー625=1875

しかし、X2年度末後の総見込販売収益は1500千円であり、簿価を下回るため、赤字が見込まれる。そこで見込販売収益額まで一時の費用として簿価を切り下げることになる。

→1875ー1500=300を計上する。

よって、BS計上額は2500ー625ー300=1500となる。

 

3 ソフトウェアC

X0年度7月1日に5000千円で購入し同日より自社利用開始。

利用販売可能期間は5年である。
X1年度末に仕様変更費用700千円を支出した。著しい改良を伴う費用ではなく、この支出による利用可能期間の変更もない。なお、当該仕様変更については重要性が乏しいとは認められない。

【計算】

自社利用ソフトウェアは

  • 定額法等で償却
  • 残存価額0円
  • 耐用年数は利用可能期間で原則として5年以内
  • 利用可能期間について適宜見直しを行う

X0年度末の減価償却額は5000×9/60=750

よって、BS計上額は5000−750=4250

X1年度末の減価償却額は、仕様変更費用700千円は自社利用に合わせて行う修正作業であり、重要性が乏しいと認められないのでソフトウェアとして取得価額に含める

5000×12/51=1000(※5000×12/60でも可)

よって、BS計上額は4250−1000+700=3950

X2年度末の減価償却額は、

5000×12/51=1000(※5000×12/60でも可)

+700×12/39=215(※問題文の指示より千円未満を四捨五入)

※700千円は取得原価に含めるので、残存期間は本体に合わせることになる。

よって、BS計上額は3950ー1000−215=2735

 

4 ソフトウェアD

X0年4月1日に15000千円で購入し、同日より自社利用開始。

導入に当たり必要とされる設定作業費1000千円、データコンバート費用1500千円、トレーニング費用800千円を支出した。利用可能期間は5年と見積もられた。なお、当該設定作業費については重要性が乏しいとは認められない。

【計算】

X0年度 15000千円のほか、設定作業費のみ導入に当たり必要とされる費用であるから、取得費用に含まれ、その他の費用は費用処理する。

外部から購入したソフトウェアについて、導入に当たり必要とされる費用については取得費用に含まれる

 

以上より、減価償却費は(15000+1000)×12/60=3200

よって、BS計上額は12800千円となる。

X1年度もDep3200よりBS計上額は9600千円

X2年度もDep3200よりBS計上額は6400千円

 

5 ソフトウェアE

X1年度末までに8000千円の制作費が発生し、ソフトウェア仮勘定に計上された。

その後2500千円の追加作成費用を支出し、X2年9月に完成。

X2年12月に利用予定の事業部門をX3年度末で閉鎖することに決定した。

追加制作費部分は転用できると判断したが、X2年度末には事業の用に供していない。

【計算】

本問は自社利用ソフトウェアであるから、完成前制作費についてはソフトウェアとする。

X2年9月にソフトウェア10500を計上するが、使用する見込みがなくなった部分8000千円は除却する。転用部分は除却しないが、事業の用に供していないので減価償却はしない

よってX2年度末のBS計上額は

10500−8000=2500である。

 

6 ソフトウェアF

X2年9月末に機械組込ソフトウェア3000千円をサーバー2000千円とともに購入して一体として利用している。このソフトウェアはサーバーの動作に欠かせないものである。

機械の耐用年数は5年、定額法(残存価額0)で償却している。

ソフトウェアの利用期間は3年と見込まれているが、機械の耐用年数程度の利用は可能と判断された。

【計算】

機械装置等に組み込まれているソフトウェアについては、当該機械装置等に含めて処理をする。以上よりBS計上額は3000+2000=5000

減価償却額は、機械装置5000×6/60=500

よって5000ー500=4500