108 有価証券の洗替法と切放法
意外と?忘れそうなので備忘録として記録
売買目的有価証券
→切放法が適しているが洗替法でもよい。
その他有価証券
→全部純資産直入法でも部分純資産直入法でも洗替法
(以上、「財務会計論講義第22版桜井久勝」著100〜103頁参照)
その他有価証券は、持ち合い株による制約等直ちに売却ができないため、PL計上しないことから評価差額はいずれも方法でも翌期には戻すことにしているんだろうな、という理解でいきたいと思います。
その他有価証券の期末評価について、時価が帳簿価額を下回る場合、税効果会計を適用すると、全部純資産では有価証券評価差額が税効果調整(繰延税金資産)後の金額で計上されるのに対して、部分純資産直入法では、投資有価証券評価損益が計上された上で税効果による繰延税金資産・法人税等調整額が計上される、ということになりますね。
(例)帳簿価額10000、時価9500で実効税率30%税効果適用
全部純資産直入
繰延税金資産 150 その他有価証券 500
その他有価証券評価差額 350
部分純資産直入
投資有価証券評価損益 500 その他有価証券 500