225 標準原価計算の概要(備忘メモ)
おはようございます。
昨日(現在1月8日ですので、1月7日)から、原価計算の復習をしています。
標準原価計算は、12月にやり込みましたが、一応、記憶を戻す取り組みとして、「サクッとうかる日商1級」のテキストを利用して、知識を確認し、「簿記の問題集」を使って問題を解いています。
本日は、標準原価計算の基礎を確認しました。
忘れてしまうので(汗)、備忘メモを作成しておきたいと思います。
1標準原価計算の長所
・計算が迅速になる。
・原価管理に有益な情報を得ることができる。
2原価標準とは
製品1単位あたりにかかるべき製造原価をいう。
→標準価格・賃率・配布率の各単価×完成品1単位あたりの原価要素消費量(数量)
によって求める。
標準原価は、標準消費量をベースに算定するが、原価管理の対象となるのは当月投入量であるから、期間標準原価は生産データにおける当月投入量に基づいて計算する。
標準消費量=実際投入量×原価標準における製品1単位あたりの原価要素消費量
SQ 標準消費量×標準配合割合
S’Q 標準消費量×実際配合割合
AQ 実際消費量×実際配合割合
3差異の重要性
価格・賃率・・・市場価格の変動、ベースアップ等外的要因に基づくため管理困難
消費数量・作業時間・・・材料の無駄遣い、作業効率等管理可能
→管理可能な差異の方が重要。(修正パーシャルはこの考え方)
4製造間接費の標準配布率
年間製造間接費予算額を年間基準操業度で除して算出する。
◎予算差異
実際操業度で発生した製造間接費実際発生額と実際操業度における予算額の差額
◎操業度差異
実際操業度と基準操業度の不一致が原因で生じる製造間接費の配賦差額
◎能率差異
標準操業度と実際操業度との差により生じる差異。作業効率による差異。
5勘定記入方法
◎シングルプラン
仕掛品勘定は全て(シングル)標準原価で記入する。
→価格差異は各原価要素の勘定において把握され、差異勘定に振替られる。
◎パーシャルプラン
仕掛品勘定のうち、当月投入原価のみが実際原価で記入される。
→価格差異は仕掛品勘定において把握され、差異勘定に振替られる。
◎修正パーシャルプラン
直接材料費と直接労務費は標準価格で実際消費量をかけた金額で仕掛品勘定に記入する。
→消費価格差異と賃率差異は原価要素勘定から差異勘定に振替られる。
→その他の差異は仕掛品勘定から差異勘定に振替られる。